I’mRT ファントム
IBA Dosimetry社のI'mRT ファントムは前立腺等へのIMRT(強度変調放射線治療)のQAに最適で,シンプルかつ柔軟な検証が行えるゴールドスタンダードのボディファントムです。モジュール化されたデザインは,各種の測定を任意の位置で行うことができる,優れた機構になっています。素材はアクリルよりも水に近い水等価ポリスチレン製で,人体ファントムとして最適です。
- 機能・特長
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機能・特長
特長
・ 体幹部はもちろん,頭頸部や定位治療の線量検証でも最大限のフレキシビリティを 得られるモジュール構成
・ フィルム法とイオンチェンバによる絶対線量,TLD(ガラス線量計)の検証
・ 複数のフィルムを照射
・ RW3 水等価製(密度1.045g/cm3)
・ リニアックやCT 装置での調整も短時間で簡単に
体幹部検証
I'mRT ファントムは体幹部の形状をしたセクションが含まれており,大サイズのIMRT 照射野用に最大15 枚までのフィルムを同時にセットすることができます。フィルムの線量分布と治療計画装置の計画データとの比較は,そのままmyQA Patients ソフトウェアで行うことができ,IMRT 照射サイクルの正確な検証が可能です。
頭頸部/定位治療の検証
モジュール化されたI'mRT ファントムには,取り外し式の立方体ファントムが含まれており,頭頸部と定位放射線治療専用に設計されています。
立方体表面には異なる色でマーカーが刻まれており,リニアックやCT装置での位置合わせも簡単です。1cm 厚のフィルム間プレートを用いて,最大16 ×16cm サイズのフィルムを15 枚まで,縦横高さ(トランスバース,コロナルおよびサジタル)の各方向へ配置することができます。フィルムを暗室内で装填する代わりに,ラジオクロミックフィルムを用いることができます。立方体ファントムを胴体部に取り付けすると,人体の形状になります。
イオンチェンバ等による吸収線量測定
立方体のモジュールに,ファーマーチェンバやマイクロチェンバ,半導体検出器を挿入して,吸収線量の測定ができます。内部のブロックを入れ替えることで,任意の位置での測定が可能です。
TLD,ガラス線量計での測定
TLD,ガラス線量計用のインサートモジュールを追加することができます。