Giraffe/Stingray PBS用QAツール
精度に妥協せずスループット向上に貢献
陽子線治療における最新技術の一つがPBS(Pencil Beam Scanning)ですが,この新たな照射技術のQAに必要な専用ツールとして開発されたのが多層型電離箱Giraffeと,ラージチェンバStingrayです。これら専用ツールを組み合わせることでコミッショニングから日々の装置QAまで,PBSのQAについて精度と効率性を両立しながら実現できます。
- 機能・特長
- メーカー情報
- 関連製品
機能・特長
PBS(Pencil Beam Scanning)専用ツール
ラージチェンバ Stingray
・直径12cmと同等のPBS測定用チェンバと比較して大型のため実効容積が大きく,PBS測定におけるデータロスを低減。3次元水ファントムによるビームデータ測定の時間短縮に貢献します。
・データロスが少ないことで,測定データの精度が向上します。
多層型電離箱 Giraffe
Giraffeは同じくIBA社が開発したZebra多層型電離箱と同様,2mm間隔で180チャンネルの平行平板形イオンチェンバを搭載。チェンバを動かしながら測定するスキャン方式の他製品と比較して,圧倒的に短い時間で深部線量を測定できます。Stingrayと同じく直径12cmの電極を採用し,スポットビームの測定におけるデータロスを低減。正確なデータを効率よく得られます。
・PBSのスポットビーム(スキャンを行わないビーム)のシングルショットで,Bragg Peakの深部線量全体を一度に測定可能。スキャン方式と比較して圧倒的に短時間でデータを得られます。
・12cm径の電極により,スポットビームのデータロスを低減。より正確な測定データを得られます。
・約33cmまでの深部線量測定に対応します。