3D SCANNER
3Dスキャンは円形へ。セットアップの簡便性と客観性、結果の一貫性を追求した3D相対線量測定システム
3D SCANNERは、従来型のファントムの常識にとらわれず、より高いユーザビリティを目指して設計された3D水ファントムです。
独自の円筒形状、自動化されたセットアッププロセス、データベースを基本としたソフトウェアはそれぞれ、データ精度と効率性、測定再現性と結果の一貫性、そして解析処理における柔軟性の向上に貢献します。
- 機能・特長
- メーカー情報
- 関連製品
機能・特長
3D SCANNERの特長
Auto Setup
●自動水面検出とオートレベリングによる水平調整でセットアッププロセスを自動化。目視や手作業を排し、客観性と再現性のあるセットアップを実現。
●セットアップ所要時間:20分以内
シフト不要の円筒形デザイン
●タンクの位置決め後は、最大650mmのスキャン範囲でタンクのシフトが不要。
●任意の3D位置に検出器を位置決め
●検出器のつけなおしをせずに、スキャン軸に対する検出器方向を一定に
3Dスキャンの測定ニーズに対応
●プロセシングなしでもスムーズなスキャンが得られる高いS/N比
●Auto Setupとタンクシフト不要な設計は、セットアップ時の主観性を低減
●インプレーン、クロスプレーン、対角線スキャンのいずれにおいても検出器方向を一定に維持
●データベース採用により、検索や共有の効率的なデータ管理を実現
●データプロセシング後も常に生データを保持
●データプロセシングはレイヤー構成で保存・アクセス可能
●PDFレポート出力
360°の全方位スキャン:検出器の自由度の高さ
3D SCANNERは360°演習全体を通じて、インプレーン、クロスプレーン、対角線を含むすべてのスキャン軸において、一定の検出器方向を提供します。これは3D SCANNERの持つ360°の回転範囲によって実現され、タンクをシフトする必要がありません。
3D SCANNERシステムは、測定時に回転と直径方向の動作を組み合わせることでOff-Axisスキャンにも対応します。
検出器方向を一定に保ったまま360°スキャンできるので、一貫性のあるデータ取得が可能になると同時に、タンクセットアップを変更する必要がありません。
Auto Setup:主観性を低減し、時間を節約
どのスキャン軸でも一貫性のあるデータが得られる円筒形タンク
スキャン範囲の拡張:タンクシフト不要
従来の四角形水ファントムでは,40×40cmの照射野をSSD100cm,30cm深で測定するようなスキャン長の長い測定を行うのに,タンクを2回シフトして「ハーフスキャン」を2回測定しなければなりません。 こうした操作は時間がかかるだけでなく,主観的な手動セットアップの回数を増やすことになり,データの品質や再現性に影響しかねません。 3D SCANNERの円筒形デザインは,四角形のタンクと比べて効率的なスキャン範囲が得られるだけでなく,付属オフセット検出器ホルダーを使えばタンクシフトなしで最大65cmまでのスキャンに対応可能。これによって,タンクシフトによる面倒なセットアップ作業の繰り返しも,データ精度や再現性への影響も気にすることなく,40×40cm照射野のSSD100cm,30cm深の測定が可能となります。
統合された電子機器
●シングルケーブル
Sun Nuclear社製品共通の電源/データケーブルが用いられており、既存ケーブルがあれば、操作室=治療室間に新たにケーブルを敷設していただく必要はありません。
●電子機器
電子機器ハウジングはタンク本体に取り付けられており、以下の構成品が含まれます。
・エレクトロメータユニット
・コントロールユニット
●接続
検出器やアクセサリ類はすべて、3D SCANNER側面、LEDステータスインジケータランプのある接続パネルに接続します。
直感的な操作性:SNC Dosimetryソフトウェア Ver.3.5
1.キュー:
3D SCANNERはスキャングループを構成し実行するためのキューを提供します。キューの結果および解析は即時に表示され、プロジェクトとして保存できます。
2.データベース:
すべてのデータにはインデックスが付けられ、データベース内での検索が可能です。スキャンデータは必要に応じてユーザ間での共有も可能です。
3.レイヤー構成:
未プロセシングデータやプロセシング履歴は保存され、必要に応じて呼び出し可能です。
4.解析:
選択したスキャンを画面上に表示して解析します。
5.プロジェクト:
測定結果はカスタマイズ可能なマルチレベルプロジェクトとして構成できます。例えば年次QAやコミッショニングをプロジェクトとして扱います。
6.グラフ:
スキャンデータはグラフ表示されます。
7.プロセスレイヤー:
各プロセシング機能は、スキャンデータに独自のレイヤーとして扱われます。プロセシングレイヤーはオリジナルのスキャンデータを上書きすることはありませんので、いつでもプロセシング前のデータへ戻すことができます。
3D SCANNERアクセサリ
3D MiniLift
●LINACのカウチリングをまたがる構造で安定性を向上
●保管時は折り畳んで省スペースを実現
●移動時は脚部を伸ばしてドアを通れる幅に
3Dリザーバ
●注水時間:7分以下
●排水時間:5分以下
●容 積:187リットル
EDGEディテクター
対応照射野サイズ5mm~10×10cmとSRSを含むコミッショニングに対応した防水型半導体検出器です。
●実効検出エリア:0.8×0.8mm
●半 導 体 配 置:上面より0.3mm, 先端より4. 72mm, 側面より2.7mm(上面に十字線あり)
●水 等 価 深:0.5mm
●ハウジング壁厚:0.13mm/真鍮製
●サイズ:3.8×5.5×38mm
●公称感度:32.0nC/Gy